ANTONIO RIVA

ブランドストーリー

Butterfly in the sky

interviewer:2018年のコレクションのテーマを教えてください。
Antonio:新作コレクションのテーマは『Butterfly in the sky』。これまでの作品で大切にしてきた重厚感という部分はキープしながら、蝶がふわふわと空に舞うような、そんなイメージをプラスしました。
MAKI:そうですね、AMBRAの軽やかなシルクオーガンジーのバックフリル、DOROTEAやSOFIAの大きなリボンモチーフはまさに蝶が羽ばたいているようです。今回も、ANTONIO RIVAらしい構築的なデザインが印象的で、ドレス自体に力強さを感じました。
Antonio:そう、僕の得意とする事は「立体感とカッティング」。今では一目で僕のドレスだとわかってもらえるようになりました。

ANTONIO RIVA

建築の勉強をしてきたことがベース

interviewer:その立体感は建築の勉強をされていたのが影響されていますか?もしよかったら、デザイナーになる前の話を聞かせてください。
Antonio:おっしゃる通り、僕の作品は建築の勉強をしてきたことがベースとなっています。その後NYでデザイナーとして修業をして、イタリアのレッコという、僕の生まれた町に戻ってアトリエをひらきました。その後、光栄なことにレッコの親善大使に選んでいただきました。
MAKI:すごい!おめでとう!!
Antonio:美しい街だし、僕の愛しているレッコ。ぜひMAKIにも来てほしい。

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大きな自信に

interviewer:磨妃さんと初めて会った時の事を聞かせてください。
Antonio:19年前、まだ僕が駆け出しの頃、MAKIがショールームに来てくれたのが最初の出会い。MAKIは太陽みたいに明るく優しい人柄で、会った瞬間に親近感が湧きました。そして、僕のドレスをとても評価してくれた。その日のことは、今でも鮮明に覚えています。まだ僕は若くてスタートしたばかり、とても不安な時期でした。だからこそMAKIが僕を評価してくれたことが大きな自信につながりました。
MAKI:私も当時のことをよく覚えています。ミラノのコルソ ベネッツィアのショールーム。初めて見たアントニオリーヴァのドレスはどれもシンプル。それまでに見たことのないモダンなドレスに感動し、これこそ洗練の極みだと感じました。当時は今のようにドレスの種類も多くなかったのでアントニオの創る独自性のある世界観に心が躍りました。今では、世界中の花嫁に愛されているブランド。日本の花嫁もアントニオの創るウエディングドレスに魅了されています。

背中が大胆に開いたシンプルなドレス

interviewer:磨妃さんはアントニオリーヴァをどのようにして知ったのですか?
MAKI:ミーチェをオープンする前、セレクトするドレスのブランド発掘のためスポーサ イタリア※(1)を見ていたんです。そこで目に留まったのが、ANTONIO RIVA。当時はドレスのバリエーションも少なく、レースを使ったオーソドックスなドレスが多かった。そんな中、背中が大胆に開いたシンプルなミカドシルクのドレスは新鮮でした。すぐにアポイントメントをとって、実際に自分の目で確かめるためにミラノへ向かいました。
Antonio:僕たちは同じ時を過ごして、共に成長してきたんですね。

ANTONIO RIVA

その日、その時に感じるインスピレーション

interviewer:デザインする際、何からインスピレーションを受けますか?また、大切にしていることはありますか?
Antonio:素材から入る事が多いですね。その後にリボンの形など細かいディテールに入る。ただ、進めている段階でどんどん変化もしていく。だからその日、その時に感じるインスピレーションを大切にしています。ドレスができあがっても、やっぱり違うと1からやり直すことも多々ありますよ。笑
MAKI:DOROTYなどの人気ドレスも、そのようにして生まれてきたんですね。
Antonio:DOROTYはANTONIO RIVAにとってNO.1トップセールスドレス。このドレスの誕生によって「ANTONIO RIVA=波打つデザイン」が確立され、今では僕の代名詞。だからDOROTYは、僕の新たなスタート地点にもなった特別なドレスなんだ。

オードリーヘップバーン

interviewer:日本の女性を意識してつくったドレスはありますか?
Antonio:デザインをする際に特定の女性をイメージするありません。ですが、僕の永遠のアイコンであるオードリーヘップバーンは日本の女性的な要素を持ち合わせていると思っているので、もしかしたら知らずに日本の女性に向けたドレスになっているかもしれませんね。日本の文化や伝統、マーケットも好きですから。

ANTONIO RIVA

トップセールスのドレス

interviewer:磨妃さんがセレクトするドレスを、どう思われますか?
Antonio:MAKIが選んだドレスは、日本はもちろん、世界でもトップセールスのドレスになっています。本当に優秀なチョイスをする、確かな目をもっていると思います。
MAKI:私は、アントニオリーヴァらしさがでているドレスが特に好きです。大人でモダン、力強さと凛とした気品が感じられるドレスをセレクトしています。

アントニオが作ってくれたカーテン

interviewer:アントニオ氏にとってミーチェはどんなサロンですか?
Antonio:とてもウエルカム感があって、アットホーム。細かなディテールまできちんと気が配られていて、インポートドレスの特徴や良さがよく表現されているサロンだと思います。
MAKI:ありがとう、とっても嬉しいです!ミーチェのフィッティングルームのカーテンは、サロンオープンの際にアントニオが作ってくれたもの。今でも大切に使っています。

花嫁の美しさをより引きたてるサポート

MAKI:最後にANTONIO RIVAのドレスを着て挙式を迎えられる花嫁さまに一言おねがいします。
Antonio:僕のドレスによって、花嫁の美しさをより引きたてるサポートが出来れば嬉しいです。大切な日がさらに素晴らしい一日となるよう心から願っています。

※(1)スポーサイタリア イタリアのブライダル雑誌